ホットスポット 最後の楽園 第3回「オーストラリア ~不毛の大地に生まれた“軌跡”」  [第3回「オーストラリア ~不毛の大地に生まれた“]

ホットスポット 最後の楽園 第3回「オーストラリア ~不毛の大地に生まれた“軌跡”」 

第3回「オーストラリア編」が放送されました。


*再放送:2011年5月5日(木) 午前0時15分~1時04分 NHK総合
(4日深夜)

*4月28日(木)の予定でしたが、変更になったようです。m(_ _)m


今回「福山雅治」さんは、旅人ではありませんでした。

ナレーションに徹していましたね!

冒頭の「福山雅治」さんのナレーションをメモしました。
(間違っている箇所があるかもしれませんが....)


太陽が、大地をじわじわと焦がしていく、赤い大陸オーストラリア。見渡す限り広がる砂漠、不毛の大地とも呼ばれている。この地で大繁栄した生き物たちがいる。袋の中で子育てをする生きもの有袋類だ。おなじみのコアラやカンガルーだけではない。その種類は、なんと150種にもなる。これほど多様な有袋類が暮らしている場所は、地球上他にはない。その中で究極な進化を遂げたのがアカカンガルー、驚くべき繁殖戦略を持つという。太古の昔に生まれ、地球規模の大変動を潜り抜けてきたオーストラリア、激変する大地で、有袋類たちは、どのようにして彼らの王国を築きあげたのだろうか。


ナレーション終了(全編で共通する部分省略)


今回の舞台は、ホットスポットに指定されている、オーストラリア南西部


大きな地図で見る


砂の大地には、奇妙な花々が彩りを添えています。

ある生きものを惹きつけるために進化した結果だそうです。

その生きものとは?

「フクロミツスイ(Tarsipes rostratus)」です。





「フクロミツスイ」は有袋類です。

有袋類の祖先がオーストラリアにやってきたのは遥か昔、

以来大陸で多様な進化を遂げてきたそうです。


有袋類がなぜ袋の中で子育てを行うのか?

ホットスポットの南西部だけでなく、

オーストラリア全土で、その謎に迫りました。


大陸の面積の4分の3は、乾燥地帯で、

地球上で最も暑い場所の一つだそうです。


気温が50度近くあるそうです。お風呂より熱いですね....


ここで、「ペレンティーオオトカゲ(Varanus giganteus)」が登場しました。

全長2メートルにもなる肉食のトカゲです。




番組で登場した「ペレンティーオオトカゲ」は、

暑さで行き倒れた生き物がいないか探していたそうです。


続いて登場したのは鋭いトゲを体全体にまとった

「モロクトカゲ(Moloch horridus)」獲物はアリだそうです。





本当に凄いトゲです。


「モロクトカゲ」には驚くべき能力があるそうです。


足が僅かに水に触れただけで、体が水に満たされていきます。

お見せできないのが残念ですが、

番組では水に満たされていく過程が確認できました。


ザラザラの皮膚の溝をつたって、

水が口まで吸いあがってくるのだそうです。


そしていよいよ今回の主役の登場です。

不毛の大地で究極の進化を遂げた哺乳類


「アカカンガルー(Macropus rufus)」です。





オスの体長は1メートル60センチ、体重は90キロもあるそうです。


休憩するとき地面を掘るそうです。


10センチ掘るだけで、表面より温度が20度も低くなるそうです。


メスはオスより小さく、毛の色は灰色です。

子供を連れて登場しました。


カンガルーは前足を舐めるときがあります。

前足の内側には何十本もの血管が通っていて、

唾液が蒸発する時熱を奪います。

結果血液が冷やされ、体全体が冷えるのだそうです。


オスがメスに近づいていき、立ち上がりました。

そこにはもう一匹のライバルカンガルーがいます。


互いに体の大きさを見せつけます。

二匹は少しづつ近づいていき、戦いが始まりました。


メスがオスを受け入れるのは、3日だけだそうです。

勝負は30分かかりました。

地面に前足をつけたほうが負けだそうです。


勝ったオスはメスの尻尾を掴もうとします。

プロポーズだそうです。


メスがオスの背中に触れると、カップルが成立します。

アカカンガルーなどの有袋類は袋の中で子育てをします。


人間と一緒の哺乳類ですが、

繁殖のシステムが随分違います。


哺乳類は大きく二つのグループに分かれます。

最大の違いは子育ての方法です。


一方のグループは人間を含む、有胎盤類です。

母親は胎盤からへその緒を通じて、

赤ちゃんに栄養を送ります。


そして、親と似た姿になるまで、

大きく育ててから出産します。


もう一つのグループが今回の主役、有袋類です。

アカカンガルーの妊娠期間は僅か一ヶ月だそうです。


生まれたばかりのアカカンガルーの赤ちゃんは、

2センチもありません。


有袋類は、早い段階で子供を生み、

袋の中で育てます。


有袋類は南米やニューギニアなど、

一部の地域で見ることができますが、


オーストラリアでは、哺乳類のほとんどが有袋類だそうです。


オーストラリアの有袋類は、150種以上にもなるそうです。

地域や環境によって、姿や暮らしぶりは様々です。


北部の森林地帯に住んでいるのは、「キノボリカンガルー」

「カオグロキノボリカンガルー(Dendrolagus lumholtzi)」


Lumholtz's_Tree-kangaroo.jpg


木の上で生活しているカンガルーで、主食は木の葉です。


木を掴むために、長い爪を持っています。


「タスマニアデビル(Sarcophilus harrisii)」




カンガルーとは違い、袋の入り口が後ろ向きについているそうです。


「タスマニアデビル」は肉食で、

鋭い嗅覚で死んだ小型のカンガルーを探して食べるそうです。


そして人気者の「コアラ(Phascolarctos cinereus)」

も登場しました。もちろん有袋類です。





主食はユーカリの葉です。

ユーカリの葉には有毒な成分が含まれていますが、

コアラはその毒を解毒できるように進化したそうです。


他に競争相手がいないため葉を独占できるわけです。



空を飛ぶ有袋類もいます。

「フクロモモンガ(Petaurus breviceps)」です。





手足の間の幕を広げて滑空して、

木と木の間を移動します。


「ヒメウォンバット(Vombatus ursinus)」





多彩な表情を持つ有袋類はなぜ、オーストラリアで繁栄したのでしょうか?


その答えは有袋類がたどってきた歴史にあるようです。


これまでみつかっている最古の有袋類の化石は、

1億2500万年前のもので、現在の中国で発見されたそうです。


「シノデルフィス(Sinodelphys)」と名づけられているそうです。


体調は15センチほどで、低い木で暮らし、

昆虫などを食べていたと考えられているそうです。


その後有袋類は、世界各地へ広がっていったそうです。


ドイツの世界遺産メッセルピットの発掘現場で、

4700万年前の地層からも有袋類の化石がみつかっています。


大きさは10センチほど、

中国でみつかったものとよく似ているそうです。


こうした化石の研究から、

かつては有袋類が世界中分布していたことがわかってきました。


しかしその後、有胎盤類との競争に敗れ、

有袋類は各地で絶滅していったと考えられているそうです。


有袋類はオーストラリアでは絶滅しなかったのはなぜでしょうか?



1億8000万年前、オーストラリアは巨大な大陸の一部でした。


そして7000万円前、有袋類の祖先を乗せ大陸から分裂し、

移動を始めました。


幸運なことに、そこにはライバルの有胎盤類は

入り込んでいなかったと考えられているそうです。
(熾烈な生存競争を免れた。)


当時のオーストラリア大陸は、現在とは全く違い、

大陸全体が湿潤な森で覆われていたそうです。


有袋類はこの森で多様な進化を遂げていきました。


とことがその後試練が訪れたそうです。

3500万年前、南極の周りに海流が生まれ、


赤道からの温かい水がさえぎられ、

南極は冷え始め、大気中の水分が氷になり、

大陸は氷で覆われました。


その結果オーストラリアの乾燥が始まったそうです。

さらに地球の最も乾燥した地域に移動していきました。


その結果、森は小さくなり、大陸の殆どが、

乾いた大地に変わってしまったそうです。


この劇的な変化が、新たな有袋類を誕生させました。


南西部のホットスポット

ここに独特な方法で、

劇的な環境の変化をのりきった有袋類の子孫がいます。


白い砂地に「バンクシア(Banksia)」が生えています。




地球上でここでしか見られない植物だそうです。

その種類は60にもなります。

乾燥地ではリンなどの栄養分が乏しい、

これらを効率よく吸収する能力を発達させたようです。


「フクロミツスイ」です。

森で暮らしていた祖先が食べていた昆虫は、

ここには殆どいません。


この不毛の地で、「フクロミツスイ」が選んだ食べ物は、

花の蜜や花粉です。


コオモリを除けば、花の蜜と花粉だけで生きている、

唯一の哺乳類だそうです。


虫を食べなくなったため歯は退化し、

変わりに花粉を集めやすいように、

舌の表面がブラシのようになったようです。


「フクロミツスイ」は、

口先についた花粉を他の花へ運ぶことによって、


「バンクシア」の受粉を助けているそうです。


共存して厳しい環境で生き延びてきたようです。


「フクロミツスイ」は、繁殖方法も変わっているようです。


体の大きさに比べて、世界中のあらゆるオスの中で、

もっとも大きな生殖器を持っています。


人間でいえば、大きなスイカを2個抱えて

歩いているようなものだそうです。


大きな睾丸を持ち、

哺乳類の中で最も大きな精子を作りだします。

人間の3倍、クジラよりも大きいそうです。


精子が大きいことにはわけがあります。

メスは繁殖期に、集まってきたオスすべてと交尾するそうです。


メスの体の中で、異なるオスの精子が競い合うことになります。

このとき大きくて強い精子が最初に卵にたどり着きます。


オスが争うのではなく、精子を競い合わせて、

より強い子孫を残そうというわけです。


乾燥化によって、大陸の大部分が砂漠地帯に変わった

オーストラリアですが、


過酷な環境もものともしない生きものがいます。

「アカカンガルー」です。


全土に1000万匹以上暮らしているそうです。

ここからは、不毛の大地で大繁栄をした


「アカカンガルー」の繁栄の秘密に迫りました。


その繁栄の秘密を探るため、

暮らしぶり追いましたが、


長くなりますので....


今日はこの辺で。

まだ第1回・2回、も途中までで、

プロローグもまとめていません。m(_ _)m



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